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「事件」は様々な点から「問題」だ!!
華々しく、華麗に始まった2000年のシドニーオリンピック。開催地となったシドニーでは、様々なスポーツの頂点を決める試合が行われ、世界中を熱くしていた。その熱い戦いも、終盤に差し掛かった9月22日。柔道男子100Kg超級決勝戦で事件は起こった。
フランスの国民的ヒーロー「ドゥイエ」選手と日本代表の「篠原」選手。開始1分過ぎまで、ベテランであるドゥイエは、右釣り手を奧襟に、引き手は袖、襟を巧みに掴み篠原に充分な組み手を許さない。ともすれば劣性の篠原、1分30秒過ぎの刹那である。ドゥイエの内股に、篠原は得意技である内股すかしで切り返す。ドゥイエはこらえきれず背中から畳に落ちた。
篠原は謙虚な男には珍しくガッツポーズ。「一本」での勝利を確信したようだった。しかし、判定は篠原の意に反してドゥイエの「有効」。その後ドゥイエは「指導」「注意」を受けてポイントで並ぶ。残り40秒、篠原は内股で勝負に出るが、ドゥイエに返されて「有効」を奪われ、そのままブザー。ドゥイエが勝利し、金メダルを獲得した。山下ヘッドコーチ、斎藤コーチも、試合終了後に抗議、篠原を畳に残す。しかし判定は覆ることはなく、表彰台には、肩を落として涙する篠原がいた。
9月29日、全日本柔道連盟はIJFに抗議する。(HP写真「抗議文」)IJF審判理事ジム・コジマ氏は「私見としては篠原の一本だと思った」。しかし、「審判を尊重する」という発言をし、IJFとしての公式見解は10月30日にチュニジアで行われた理事会で、「あの内股と内股すかしについては両者ポイントなしとする」と発表(HP写
真「1030結果」)。これは終了40秒前にドゥイエ選手が「有効」を取っていることで、判定が覆らないことを前提とした「灰色の見解」という見方も出ている。
1分30秒過ぎに篠原の内股すかしが、一本であったなら勝敗は逆になっていた。これは試合中および試合直後から日本のメディアでも大きく取り上げられたが、そのほとんどは「主審は内股すかしを知らなかった」「主審は競技経験がない」といった報道であった。この報道に焚き付けられ、全日本柔道連盟に集められた抗議の署名は3,000通
にものぼった(HP写真「署名」)。
主審をつとめたモナハン氏の元には数え切れない程の脅迫めいた手紙、電話、Eメールなどが届いたということだ。このHPにも試合後2日間だけで800通
に上るメールが届き、そのほとんどが「篠原擁護」、「主審憎し」の内容だった。
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