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松前武道センター15周年記念・武道フォーラムでのスピーチ

この武道フォーラムでスピーチをしたクッチャラやケンパ、ベッソンなどと、柔道の話をいろいろしてきました。その中でとくに印象深かったのは、パリ在住の栗津正蔵先生(76歳)が叙勲されたことについてベッソンが言った言葉でした。

栗津先生はフランス柔道連盟の招きでフランスに渡られて、ずっとナショナルチームのコーチをされていた先生です。もう50年間も、フランス柔道の発展と日仏の交流に努められてきた。その業績に対して、6月(9日)にフランス政府からレジオン・ドヌール五等勲章という大変名誉ある勲章を授与され、シラク大統領からは自筆の手紙も届いたそうです。

私は「栗津先生が勲章を頂いた事は、日本柔道にとって大きな誇りだ」と言いました。するとベッソンは「いや、我々フランス柔道界にとって大きな誇りだ」と言うのです。お互いの誇りを共有できるというのは、本当に嬉しいこと。栗津先生の業績の大きさと、柔道というスポーツの素晴らしさをあらためて感じたひとときでした。  






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